ドローンの進化によるメリット・デメリットは?
シリーズ:3年後に結果を出すための 最速成長④
ドローンの圧倒的進化と普及
ここ数年、ドローンの話題を聞かない日はありません。アマゾンがいつドローンで荷物配達を始めるのか、強い関心を持って見られていますし、世界中でドローンによる実証実験が始まっています。田畑や河川、海岸線、建設現場、鉱山などの状況把握、ビルや橋、大型風力発電機などの保守点検などが極めて容易になりますし、農薬散布などにももちろん使えます。
ただドローンにはまだまだ多くの課題が残されています。航続距離が短い、自律飛行が 難しい、自律飛行でないと目的地に着かない、墜落しやすい、重い荷物を運べない、などです。
今はほとんどが電動ドローンのようですが、少し距離を飛ばそうとすると、電池が画期的に軽量大容量になるまでは、エンジン駆動が必要です。自律飛行も不可欠で、現在地から指定した場所に自動で飛んでいく必要があります。
アマゾンなど、物流センターから飛ばすと飛距離が大きすぎるので、大型トラックにたくさんの荷物とドローンを積み、近隣に行ってから次々にドローンを飛ばしてラストワンマイルをカバーしようという動きもあります。データネットワークにおいては、ラストワンマイルをどうカバーするかが長らく課題でした。ここにきて、ドローンが物流のラストワンマイルを解決するかも知れないというのは、非常に興味深い話です。
墜落については、自律飛行システムの進化によって減ると思いますが、それでも誤動作や突風などによって何が起きるかわかりません。飛んでいる限り、事故の危険は当分なくならないと思います。
重い荷物を運べない点は、簡単には改善のしようがないので、当分は軽量物に特化することになりそうです。その意味では、ロボットタクシーなどとの併用が鍵になりそうで す。
ドローンについては、何かと話題になっていますが、どのくらいの重さのものを運べるようになったのか? どのくらい遠くまで運べるようになったのか? どのくらい事故が起きにくくなったのか? どういう用途が可能になったのか? などに注目しておくといいでしょう。
- 1
- 2